年収700万円で借りられる住宅ローンの目安はどれくらい?
夢のマイホームを建てるとき、住宅ローンの不安はつきものですよね。
無理な資金計画を立ててしまうと、安らぎを与えてくれるはずの夢のマイホームも窮屈に感じてしまいます。
そのため今回は、ローン返済のポイントや年収700万円で借りられる住宅ローンの目安などを紹介します。
□年収700万円の生活
年収700万円とは、12ヶ月で割ると月額58万円、さらにそこから社会保険料や所得税を引くと手取りは46万円ほどになるでしょう。
この金額では、都内一人暮らしの場合だと広く、セキュリティがしっかりしたマンションに住め、毎月趣味や娯楽に4万円も使えます。
結婚をしていて子供が二人いる場合だと、毎月のお給料は家族の生活費にほとんど使われてしまうので、独身時代のような趣味や娯楽に使えるお金、「お父さんのお小遣い」はあまり期待できません。
毎月かかる住居費は、独身者と同じくらいの金額しか出せません。
結果として、住宅に広さを求めるなら、独身者よりグレードの低い駅から離れた立地の家族向けのマンションに住むことになるでしょう。
そのため、住居費を毎月12万円払うのなら、持ち家を買いたいという考えになるのは必然的ではないでしょうか。
総務省の家計調査によると、住宅ローンのある世帯の平均年収は617万円です。年収700万円の家庭であれば、十分に住宅ローンを返せます。
□世帯年収700万円で組める住宅ローンの目安とは
*住宅ローンの目安
毎月の収入に対して、いくらだと返済していけるかという目安である「返済負担率」は住宅ローンを組むときの基準になります。
これは年収によって異なり、住宅金融支援機構のフラット35基準では年収700万円の世帯の返済負担率は35パーセント以下です。
つまり、月に約20.4万円、年間だと245万円返済していけることになり、35年間金利が1パーセントだとすると、7,226万円の借入が可能です。
しかし、毎月給料を20万円も返済に当ててしまうと、子供の教育費や趣味・娯楽に使うお金がなくなってしまい、最悪貯金も難しくなってしまいます。
住宅金融支援機構の調べによると、住宅ローンを組んでいる人の返済負担率の平均は21.8パーセントです。
これを年収700万円の家庭に適用すると月に約12.6万円、年間で約152万という返済負担率が35パーセントの時よりも現実的な返済額の目安になります。
平均的な住宅ローンの貸出期間は26. 7年のため、住宅ローンを利用している人の半分以上が30年以下の期間で借りているということになります。
25年間金利が1パーセントだとすると、3369万円の住宅ローンを組めます。
家庭によっては、お子さんの人数で教育費や生活費にかかる金額、趣味や娯楽に使いたい金額は異なっています。
住宅ローンを組む際は、借入できる限界の金額を組むのではなく、家庭のニーズに合わせて、返済負担率を考慮することが大切です。
□住宅ローンを返済する5つのポイント
夢のマイホームを建てたのに、無理な資金計画のせいで窮屈に感じてしまうかもしれません。
そうならないためにも、住宅ローンを無理なく返済するための5つのポイントを紹介します。
1つ目は、今の家賃から毎月の返済額を計算することです。
現在の家賃、管理費、貯蓄額の合計から住宅ローンの返済額を計算します。
この方法は、これらの合計の範囲内、または、合計に近い金額であれば住宅ローンを組んだ際に、返済に問題はないという考えです。
2つ目は、毎月の貯蓄を優先することです。
家庭によって、理想的なマイホームは異なり、できるだけ理想に近い住宅を建てます。
しかし、理想を優先しすぎると毎月の住宅ローンの返済が家計を圧迫してしまう事態が起きます。
これを防ぐためにも、毎月住宅ローンの返済に加えて貯蓄をする余裕もある返済額が無理なくゆとりのある生活を送れます。
3つ目は、25パーセントを毎月貯蓄することです。
これは、変動金利の場合の方法であり、金利が上昇した場合でも無理なく返済できるように、余裕がある返済額に設定する必要があります。
変動金利の時金利が上がる時は、上がる前の月より返済額の125パーセント以上は上がらないという決まりがあります。
そのため一つの目安として、いつもの貯蓄額に毎月の返済額の25パーセントを加えると、無理なく住宅ローンを返済できます。
4つ目は、長期的なライフプランを立てることです。
住宅ローンの返済は、とてもながいプロセスです。
そのため、家族構成や将来何をしたいかによって、資金計画は変わります。
無理なく住宅ローンの返済をするためにも、長期的なライフプランをたてて、資金計画に組み込むことが大切です。
5つ目は、手取り年収から返済額を計算することです。
額面収入で返済額を計算すると分かりにくい人は少なくありません。そんな人こそ、手取り収入から返済額を計算することをおすすめします。
手取り収入に対して、毎月いくらの返済額であれば負担に感じないかを計算することが大切です。
□まとめ
今回は、年収700万円で借りられるローンの目安や無理なくローンを返済できるポイントを紹介しました。
住宅ローンを組むときは、返済負担率だけではなく、長期的なライフプランも資金計画に組み込むことが大切です。
当社は、家づくりをお客様の目線で考えサポートしています。
松本市、安曇野市、塩尻市周辺で注文住宅をお考えの方はぜひお気軽にご相談ください。