間取りとコストの相関関係
何に重きを置いて家づくりをするのかと、
それを実現するための手段は「十人十色」だと思いますが、
住宅会社もまた何に重きを置いて
家づくりをしているのかと
それを実現するための手段は「十社十色」です。
例えば、耐震に関する考え方をひとつとっても、
耐震性をよくするということは、
共通言語ではあるものの、
それを実現するための手段は会社によって異なります。
おはようございます。
松岡です。
ということで今回は、
弊社の家づくりに対する考え方を
ダイジェスト的にお伝えしていきたいと思います。
まず、耐震に対する考え方としては
「平屋」にすることをおすすめしています。
平屋にすれば、上からの荷重が減り、
台風などの強風に打たれた時、
トラックなどの重量車が通った時、
大きな地震が起こった時、
これらの全ての振動による劣化を軽減できるからです。
耐震等級3の取得時も、
2階建てのように間取りに制約が出にくいため、
自由な間取りを実現しやすいという
メリットもあります!
快適性に関しては、
「温熱環境」「プライバシー」「防犯性」「家事負担軽減」
の4つが重要なポイントとなりますが、
その全てを間取りで解決するのが、弊社の基本的なスタンスです。
間取りで解決することが、
最も予算を抑えられる手段だからです。
「温熱環境」に関しては、
良い断熱材を使いつつも
空気の流れを遮断する廊下をほぼ無くすこと、
そして、部屋数や部屋の広さを見直すことで
家をコンパクトにし、冷暖房効率を高めるようにしています。
かつ、快適性を劣化させないためにRU
窓が減らせるような間取りづくりをしています。
窓がたくさんあると、一見明るく開放的な家になるような気がしますが、
実際のところは、家の壁が減るため耐久性は劣化するし、
断熱性能も悪くなってしまいます。
というわけで、最小限の窓で
家全体に光が届けられるように
カーテンが必要ない窓と間取りづくりをすることによって
家の快適性を最大限に高めているというわけです。
プライバシー性の強化という点においてもです。
家が小さくなれば家の価格は安くなるし、
窓がなくなれば家の価格は安くなるし、
カーテンが必要なければ家の価格は安くなるので、
コスト面でもメリットがあります。
防犯性に関しても、
間取りだけで解決することができれば
その分余計な費用がかからなくなります。
外から見ただけで、間取りがわかる家にしなければ、
そもそも泥棒から狙われにくくなりますし、
防犯対策のために
シャッターや目隠しや植栽をする必要がなくなるし、
セコムやアルソックなどのセキュリティ対策をする必要も
なくなるからです。
家事負担の軽減に関しても、
間取りでその多くを解決することができます。
例えば、寝室と子ども部屋を2階につくれば、
リビングに荷物が集中し片付けにくい家になってしまいますが、
平屋を基本とすれば、みんなが自分の荷物を自分の部屋に持っていきやすくなります。
また、収納は離れた場所にあるよりも
近くにあった方が使い勝手が良いと思いますが、
2階にたくさん収納をつくるより、1階にたくさん収納があった方が
圧倒的に片付けやすいのも明確なことです。
洗濯ものを干しに行くにしても、
わざわざ2階に干しに行くよりは、
そのまま数歩歩いただけで干せた方が
圧倒的に楽チンだとは思いませんか?
その方が取り込みや片付けをするにしても、圧倒的に楽チンなはずです!
このように弊社では、
長く住み続けていただくことになるおうちを、
より生活に密着した視点で
間取りを考えることによって、
余分な出費を増やさないようにしつつ、
家づくりをするようにしています。
そして、この話は
家のイニシャルコストだけじゃなく、
後々のランニングコストにも影響してくるので、
次回は間取りとコストの相関関係
「ランニングコスト編」について、お伝えしていきたいと思います。