暮らしやすさをデザインする
「いかに暮らしやすさい家にできるか?」
これは、家づくりの永遠にテーマですが、
共働きが当たり前となったい現在、
家事負担の軽減も全てのご家庭が、
解決しておきたい大きな課題ではないでしょうか?
こんにちは! 小笠原です。
さて、今回は前回に引き続きM様のおうちを
「家事のしやすさ」や「暮らしやすさ」の目線で追って
お伝えしていきたいと思います。
前回、M様邸の洗面コーナーは
中庭に面したところにあるとお伝えしましたが
実はこの洗面コーナーの脇には、
ドアを隔てて脱衣室があります。
つまりM様邸は
洗面と脱衣室をあえて分けているのですが、
こうすることで誰かがお風呂に入っていることを
気にすることなく洗面を使うことができます。
(子供が思春期に入った時に
けっこう重要だったりします・・・)
また、脱衣室と反対の方向には
トイレをつくっているのですが、
洗面とトイレを隣接させれば
トイレに手洗いをつくる必要がなくなるため、
コストカットにもなるし、掃除箇所を減らすことにもなります。
さらに、脱衣室から中庭までも
数歩で移動できるので
重たい洗濯物の持ち運びが楽になります。
2Fのベランダまで運んでなんて
老後ツラすぎる・・・(・。・;
室内から手を伸ばせば洗濯物が干せるので、
真夏の暑さや真冬の寒さを感じながら
作業する必要もないし、
人目につかない場所に干せるため、
お風呂上がりの姿や、パジャマ姿のままでも
気兼ねなく干すことができます。
洗濯物の取り込みもとても楽です。
スリッパを履いて外に出なくても、
手を伸ばせば洗濯物が取り込めます。
わずかなテリトリーの中で
全部の作業ができますが、
M様邸はリビングの脇にファミリークローゼットを設けているため、
畳んだ服の片付けまで楽チンにできてしまいます。
一か所にまとめて持っていき、
そこでそれぞれの定位置に仕分ければいいだけですよね!!
かなり時短で洗濯作業ができそうな住まいだと思いませんか?
掃除もラクにしたくありませんか?
そして、もう1つお伝えしておきたいことが
【掃除がラクなこと】です。
M様邸は、敷地も十分な広さがあったこともあり
平屋で設計させていただいたのですが、
平屋にしたことで「ルンバ」が活躍しやすくなります。
今の家はバリアフリーが当たり前だし、
M様邸は中庭の周囲をぐるぐる回遊できるのでなおのことです。
あとは、埃が床に落ちるように工夫をすればいいのですが、
そのためには埃が溜まりそうなものを
できるだけなくさないといけません。
例えば、M様邸には
窓枠、ドア枠、カーテンレールが一切ないのですが、
こうすることによってこれらに埃が溜まらず、
全て床に落ちてくれます。
また、巾木も通常よりも
薄いタイプのものを使用しているため、
その上にも埃が溜まりにくく、
その分、掃除の手間を省くことができます。
さらに、何か飾るための棚やニッチなども、
収納以外には一切作ってないし、
物を置きがちなキッチンカウンターもあえて厚みを薄くして、
スマホ以外何も置けないようにしています。
結果、埃掃除がかなり楽になります。
置いてあるものを除けながら掃き掃除をしなくても良くなります。
ということで、家を考えるときは暮らしやすさまで
しっかりデザインしてください!!