45坪の土地に建つ家
こんにちは!松岡です。
さて、今回は前回より土地の広さを5坪大きくして、
45坪の土地に建てることができる家について
お伝えしていきたいと思います。
今回も前回同様に
「家の周囲には役10坪の余白が必要だ」
「車1台につき約4.5坪必要だ」
という2の前提条件をベースに考えてみましょう。
土地が5坪大きくなれば、
どれだけ建物の自由度が広がるのかに着目
していただければと思います。
駐車スペースが3台必要な場合
この場合、駐車スペースには、
4.5坪×3台=13.5坪必要となります。
そして、これに10坪分の余白を足すと23.5坪になるので、
45坪から23.5坪差し引いた21.5坪が、
建てられる家の1階部分の最大面積となります。
そして、これを帖数に換算すると、
21.5坪×2=43坪となります。
では、前回同様
玄関ポーチ:1帖
玄関:1帖
玄関ホール:1帖
LDK:16帖
トイレ、洗面:1帖ずつ
脱衣場、お風呂:2帖ずつ
階段に2帖必要だと仮定して、
残りの16帖をどうつくるのかを考えてみましょう。
仮に、1階に寝室を配置するとして
この部屋の広さを6帖にすると、残りは10帖ですね。
そして、寝室付近に3帖のウォークインクローゼットを
つくるとしたら残りは7帖となります。
また、この収納とは別に2帖の玄関収納と2帖のパントリーを
つくるとしたら、残りが3帖となるのですが、
こうなればこの3帖を「中庭」にしても良さそうですよね。
土地の形によるものの、
車を3台止めるとなると、このようになります。
(この場合、子供部屋は必然的に2階になります)
駐車スペースが2台でいい場合
駐車スペースが2台でよければ、1階の面積を9帖(4.5坪)
広げることができます。
そうなると、寝室に加えて子供部屋も1階に
つくることができるのですが、
そうなれば必然的に平屋となり、
結果、階段がいらなくなるため、9帖に2帖プラスした11帖を
子ども部屋に使うことができます。
子ども部屋を2部屋つくるとしたら、
それぞれ収納も含めて
5.5帖ずつの部屋というわけですね。
要するに、駐車場が2台で良ければ
45坪の土地でも「平屋」を建てることができます。
もちろん、土地の形や周辺環境にもよるし、
建ぺい率による制限もあるので、
絶対というわけではありません。
あくまで可能性として捉えていただければと思います。
駐車スペースが4必要な場合
逆に駐車スペースをもう1台増やしたいとなると、
駐車スペースが3台の場合よりも、
9帖分家を小さくせざるを得ません。
つまり、1階部分を34帖(=17坪)で作らないといけないというわけです。
そうなると、玄関、LDK、水回りなどを除いた
残りの面積は7帖になるのですが、
こうなると間取りの選択肢が少なくなってしまいます。
中庭をつくれば、各個室を全て2階につくらざるを得なくなるし、
1階に部屋をつくるとしたら、
1階に十分な収納をつくれなくなり、
使い勝手が悪く散らかりやすい家になってしまうかもしれないし、
また、中庭もつくれなくなるため
採光やプライバシーの担保を
別の方法で補わないといけなくなります。
つまり、この土地の広さに車を4台置くとなると
住みやすい家になる可能性が
低くなってしまいます。
いかがでしたか?
結論としては、
理論上は45坪広さがあれば、
置く車の台数や土地の形状によっては、
平屋を建てることもできますが、
多くの場合、寝室または子供部屋を
2階に配置するようになるのではないかと思います。
もし、確実に平屋を建てたいと
お考えであれば、50坪以上を目安として、
土地選びをしていただければと思います。
では、次回は
50坪の土地について考えていきたいと思います。