50坪の土地に建つ家

販売されている土地面積の中で
最も比率が多いのが「50坪」ですが、
この広さの土地に建っているおうちの大半が2階建てです。
なので、この広さの土地を買った場合、

当たり前のように2階建てのおうちを建てる前提として
家の打ち合わせが始まっていくのですが、
50坪の土地には、土地の形状や建てる家の大きさ次第で
平屋を建てることができるので、
今回は「50坪」の土地についてお伝えしていきたいと思います。


こんにちは!小笠原です。

今回も
「家の周囲には約10坪の余白が必要だ」と
「車1台につき約4.5坪必要だ」という
2つの前提条件をベースに考えていきたいと思います。

おそらく前回の45坪や、前々回の40坪よりも対象が多いと思うので
最後までお付き合いいただけたらと思います。

車を4台置きたい場合

仮にお子様が2人いたら、
子どもたちが大きくなり
車を持った時のことを考えて、
車を4台置けるようにしたいとお考えになると思います。

そうなると、
4.5坪×4台=18坪+10坪=28坪が、
50坪から差し引かれることになるので、
残りの22坪が、建てられる家の1階部分の最大面積となります。
そして、これを帖数に換算すると、
22坪×2=44帖となります。

では、前回、前々回同様
玄関ポーチ:1帖
玄関:1帖
玄関ホール:1帖
LDK:1帖
トイレ・洗面:1帖ずつ
脱衣所、お風呂:2帖ずつ
階段に2帖必要だと仮定して、
残りの17帖をどうつくるのかを考えてみましょう。

この場合、おすすめなのは
子ども部屋を1階につくることです。
2階よりも1階にあった方が、
子どもたちが自分の部屋を使いやすいからです。

2階は親の気配が感じられないため、
子どもたちが不安を感じてしまうのに対し、
同じフロアにあれば、子供たちは
親の気配を感じつつ自分の部屋で自由に遊ぶことができます。

結果、リビングやダイニングに
子どもたちの物が散乱しにくくもなります。

この部屋は、子供部屋兼、セカンドリビング兼、
子どもたちのもの収納、といった考え方になります。

なので、まずは子供部屋に9帖使うと仮定しましょう。
4.5帖×2室ですね。

残りは8帖となるのですが、
これを全て収納スペースで使うのか?
あるいは、収納スペースを減らして中庭を設けるのか?
ということになります。

仮に、中庭を4帖つくるとしたら
収納スペースは4帖で、
仮に、中庭をつくらないとしたら
収納スペースを8帖分
つくることができます。

ただし、中庭をつくらない場合は、
採光やプライバシーの担保を別の方法で補わないといけません。

車は3台でいい場合

駐車スペースが1台減れば、家に使うことができるスペースが
先程よりも9帖分増えます。

そうなると、2つの選択肢が出てきます。
1つは、2階建てのままで1階の収納を充実させながら、
もっと広い中庭をつくると追いう選択肢。

そしてもう1つは、
寝室も1階につくり、平屋にするという選択肢です。

平屋だと階段がいらなくなるので、
先ほどの9帖に階段の2帖を合わせた11帖を、
寝室や収納といったスペースに使うことができます。

仮に、寝室に6帖、
寝室のクローゼットに3帖としたら、
もう2帖分は、子供部屋の収納や
あるいは別の収納として使うことができます。

または、中庭を広げるという選択肢も取れるようになります。
子ども部屋に収納を設けないとしたら、
もう2帖中庭を広げられます。

いかがですか?

3人家族の方はもちろん、
4人家族の方も、住みやすそうな平屋を
建てることができる気がしませんか?



車が2台でいい場合


そして、もう1台駐車スペースが減れば
さらにもう9帖分家を大きくすることができます。


とはいえ、この場合建築基準法によって
その地域ごとに建てられる建物井制限があり、
建ぺい率が60%で指定されているとしたら、
(ざっくり1階として作れる大きさの限度です)

50坪×60%=30坪までしかつくれないので、
30坪=60帖がこの土地で作ることができる最大の
大きさということになります。

ですが 、先程よりも7帖分家を大きくすることができるので、
その分ゆとりをもって設計することができます。

というわけで、土地が50坪あれば
平屋という選択肢もありますよということを
ぜひ覚えておいていただけたらと思います。

では、次回はさらに5坪広げた55坪の土地について
考えていきたいと思います。


 

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