60坪の土地に建つ家
土地の固定資産税額は、200㎡(約60坪)までは
6分の1なのに対し、200㎡を超える部分は、
3分の1となっています。
つまり60坪を超えてしまうと、
超えてしまった部分に関しては、
固定資産税額が倍に跳ね上がってしまいます。
仮に土地の評価額が
坪あたり15万円の土地が100坪あるとしたら、
15万円×60坪÷6=1,500,000円
15万円×40坪÷3=2,000,000円となります。
つまり、60坪以上の土地は
固定資産税額が割高になってしまうので、
この観点からしても
土地を購入する目安としては、
60坪を最大とすることをおすすめしています。
こんにちは!
松岡です。
今回はそんな60坪の土地には
どんなおうちが建つのかについて、
お伝えしていきたいと思います。
これまで同様に、
「家の周囲には約10坪の余白が必要だ」と
「車1台につき約4.5坪必要だ」という
2つの前提条件をベースに考えていきたいと思います。
車を4台置きたい場合
この場合、駐車スペースには
4.5×4台=18坪が必要となり、
これに加えて家の周囲の余白が約10坪必要となるので、
合わせて28坪が家以外に必要になります。
そして60坪から28坪を差し引いた、
残り32坪を家に使うことができます。
帖数に換算すると64坪ですね。
これまで同様に
玄関ポーチ:1帖
玄関:1帖
玄関ホール:1帖
LDK:16帖
トイレ、洗面:1帖ずつ
脱衣場、お風呂:2帖ずつ
必要だと仮定して、
残りの39帖をどうつくるのかを考えてみましょう。
(平屋1本で考えていくので今回も階段を省きます!)
まず、寝室に6帖、寝室用のクローゼットに3帖、
次に子ども部屋を4.5帖ずつ2室と、
クローゼットとして合計1.5帖取るとしたら、
残りは19.5帖となります。
続いて、
玄関収納に2帖、パントリー収納に4帖とるとします。
そうなると、残りは13.5帖になるのですが、
ここから仮に中庭を7.5帖つくったとしても、
まだ6帖ものスペースを何かにつくことができます。
畳コーナーをつくりつつ、書斎をつくるとか、
または畳コーナーや書斎がいらないのであれば、
その分、納戸(収納)をつくるとか、
いつも室内干しされるのであれば脱衣室を広げるとか
といった感じになります。
かなり、フレキシブルに
間取りを考えることができそうですね。
大切なことは広く買い過ぎないこと
このように、60坪広さがあれば、
ゆったりとした平屋を建てることができるし、
置く車の台数がもっと少なくていいのであれば、
さらに広々とした平屋を建てることもできます。
そもそも地域的に、もっと広い土地が
売ってない場合は仕方ありませんが、
そうでない場合は、たとえ平屋を建てる場合でも
これ以上の広さの土地を購入する必要はありません。
理由は、そもそも土地費用が高くなってしまうからです。
そして、土地が広くなり余白ができれば、
外構費用が高くなってしまうからです。
さらに冒頭でもお伝えしたように、
土地にかかる固定資産税が高くなってしまうからです。
つまり、イニシャルコストが高くなると同時に、
ランニングコストまで高くなってしまい、
負担が大きくなるからですね。
また、、それと同時に庭の維持管理にも
余分な手間とコストがかかってしまいます。
ということで、
少しでも土地を広く購入したい気持ちも分かりますが、
やみくもに広い土地を買わないように
気を付けていただきたいと思います。
家づくりを無理のない予算で
行うためには、
土地や、外構費用を
どれだけ抑えられるかにも、
家の費用をどれだけ抑えられるかと
同じくらい大切なことです。
土地探しは、予算とどんな家が建てたいのかを
知ってから始めても決して遅くないので、
焦ってフライングしないように
気を付けてくださいね!!