現地での土地の見方
新しく造られた分譲地の利点は、
・基本的に土地の形が整っていること
・道路幅がゆったりしていること
・水道や排水が整っていること
・隣地との境界が明確なこと
・親子ともに同世代の人たちがご近所さんになること
ですが、基本的に価格が
高めに設定されています。
他方、新しく造られた分譲地ではない場合、
それらの利点のいくつかが欠けていることもあって、
新規分譲地に比べると価格が安いことが多いのですが、
予算的な都合であなたがこっちの土地を
選ばないといけないとしたら、
現地での土地の見方を知っておく必要があります。
では、今回は
こういった土地を選ぶ際に
現地で確認しておくことについて
お伝えしていきたいと思います。
おそらく
・日当たり、形の良し悪し
・浸水しそうな場所かどうか
・近隣の雰囲気や環境
・道路の広さや車の止めやすさ
・学校や職場へのアクセス
などはみなさんチェックすると思うので、
それらは割愛して
コストに直結する部分に絞って
お伝えしていきたいと思います。
境界がどうなっているか?
まず1つ目が「境界」の状況です。
隣地との間に境界がない場合、
境界をつくらないといけないため、
その費用が土地代と別に掛かるからです。
また、境界があったとしても、
塀が古く傾いている場合や
壊れてしまっている場合は、
一旦それらを壊してつくり替えないといけません。
したがって、土地を見に行った際に、
境界がどんな状況なのかまで
チェックしておく必要があります。
そして、不動産屋さんに
これらを売主負担でやってくれるのか、
あるいは自己負担でやらなければいけないのかを
確認しなければいけません。
そもそも境界が明確ではない場合、
境界を明確にするための境界確定を
売主負担でやってくれるかどうかも、
買う意思表示をする前に
確認しておかないといけません。
水道があるかどうか
次に見ておくことが、
水道が敷地内に入っているかどうかです。
過去に入ってた場合は、
水道メーターボックスがあるか、
ここに引き込まれていますよという目印が
現地にあるかもしれませんが、
これも見落とさずに確認するべきです。
もし入っていなければ、
前の道から引き込まないといけないし、
そうなれば、結構な工事代が
別で掛かることになります。
あるいは、敷地内に引き込まれていても
現在の基準を満たしていない場合は、
基準を満たした太さに新たに引き込み直さないといけないので、
この場合も同じだけの費用がかかります。
なので、これも現地にて
チェックすることを忘れないようにしてください。
ちなみに、これは確実に
自己負担でやらないといけない工事です。
道路に側溝があるかどうか
そして、水道ついでに見ておくべきことが
道路の端に蓋がされた溝があるかどうかです。
つまり、排水先があるかどうかですね。
自分が検討している土地に沿って
溝があるなら問題ないのですが、
仮に自分側ではなく道路の反対側にある場合は、
そっちに排水を接続しなければいけないので、
その分水道工事が余分にかかるし、
もし、排水先が見当たらないとなれば、
そもそも建築することができません。
なので、これも水道とともに
しっかり現地でチェックし、
排水先がある場合、
排水のために別で費用がかからないかまで
確認するようにしてくださいね!
多くの地域で、溝を管理している
水利組合という組織があり、
そこに支払う費用が必要だったりします。
見えない費用に注意!
ここまで、境界・水道・排水の3つについて
お伝えしてきましたが、
分譲地とそうでない土地の1番大きな違いは、
この3つが整っていることが当たり前か否かです。
そして、これらが整っていない場合、
例え土地価格が安かったとしても、
場合によってはこれらの工事代によって
土地にかかる総額が新規分譲地より高くなる
可能性もあります。
したがって、この3つを確認し、
これらの工事がもし別途で必要そうなのであれば、
これらの費用を算出した上で、
土地の価格が妥当なのかどうかを
見極める必要があります。
ということで、
見える価格だけではなく、
見えない費用まで知った上で、
価格も含めた土地の良し悪しを
判断していただければと思います。