家を建てるタイミングで生命保険を見直すべき理由
家を建てるにあたり銀行からお金を借りるとしたら
団体信用生命保険という
掛け捨ての定期保険に加入することになるため、
現在入っている生命保険を見直すべきだと思います。
また、生命保険の仲間には
医療保険や学資保険などがありますが、
これらも家を建てると同時に見直すことを
おすすめしています。
そもそも学資保険は、
以前のように掛け金以上にお金が増えることも
なくなってしまいました。
今の日本の金利水準を見る限り、
当たり前と言えば当たり前のことですが・・・
では、その理由について
もう少し詳しくお伝えしていきたいと思います。
まずは生命保険からです。
保険はお金が増えるのか?
生命保険には、
「定期保険」「養老保険」「終身保険」の3つがあり、
後者2つは死亡保障と同時に貯蓄機能を
備えているのですが、
もしもの時の保証に備えつつ、
ほぼノーリスクでお金が増えるという
魅力に惹きつけられ、
銀行にお金を預けるくらいなら
こっちの方がいいなと思い、
加入している方も決して少なくないのではないでしょうか?
確かにこれらの保険は
中長期的に保険料払い続けていくことによって
それなりにお金は増えるので、
銀行に貯金するよりはいいとは思いますが、
自分自身で積立投資を長期的に
していった方が、比べものにならないくらい
お金が増えていくので、
保険よりも積立投資を優先するべきかなと思います。
とはいえ、積立投資の商品には
保険のように死亡保障がついていないし、
リスクもゼロではないので、
それも考慮したら保険の方がいいのでは?
と思ってしまいますよね・・・
死亡保障はそこまで必要ない?
しかし、実際のところ、
そこまで死亡保障を手厚くする必要はありません。
債務者にもしものことが起こった時、
ローンが全額返済される掛け捨ての保険に
住宅ローンを申し込むと同時に加入するからです。
仮にご主人が単独名義でローンを借りた数年後、
不幸にも亡くなってしまったとしましょう。
この場合、あなたのご主人の給料は
全くなくなってしまいますが、
逆に必要じゃなくなる費用もたくさんできます。
まずは住宅ローンの返済です。
そして、ご主人に掛けていた保険も
全ていらなくなるし、
車の維持費もいらなくなります。
また、携帯代や食事、雑費、交際費...
といった費用も全ていらなくなります。
また、これに加えて
遺族には国から年金が支給されることになります。
となると、おそらくトントンか
あるいは、今より家計に少しゆとりが生まれるかもしれません。
あるいは、あなたががっつり仕事をしているとしたら、
けっこうゆとりが生まれるのではないでしょうか。
さらに、お子様が成長し大学に行きたいとなった時も、
最悪、その家を売却し実家に帰り親御さんと
一緒に暮らせば、
その資金の多くを捻出できるでしょう。
そんなわけで、家を建てた瞬間に
全ての保険を見直し、
なんならその多くを解約してもいいと
思っている次第です。
あるいはもし入るとしたら、
子どもたちが大学を卒業するまでの間、
掛け捨ての定期保険に
ちょっとだけ入っているぐらいで
いいのではないでしょうか。
もはや子どもたちが仕事をし始めた時点で、
もしもの時に備える必要はありませんからね。
医療保険が最小限で良い理由
医療保険に関しても、
国民健康保険が充実している
日本ではほぼ入る必要がないと思います。
治療費がわずか3割しかかからないからです。
また、日本では国民健康保険さえ
きちんと払っていれば、
高額療養制度が適用されるため、
大きな病気をしたとしても
それほど大きな治療費を請求されることがありません。
そのほとんどを国が負担してくれるからです。
そんなわけで基本的には医療保険にも
入る必要がないし、
仮に入るとしても高額療養費でまかなえないものにだけ
入るくらいでいいと思っている次第です。
以上を踏まえて、家を建てる機会に
今入っている生命保険をしっかりと見直し、
浮いた資金を積立資金に回すという
マインドに切り替えていただければと思います。
では次回は、家づくりでとても大切な
住宅ローンについて
お伝えしていきたいと思います。